こんにちは!ゆめしま未来塾です!
今回は9月4日に実施した東大出張ゼミ2019の実施レポートです!
東大出張ゼミとは?
ゆめしま未来塾では東京大学からのインターン生を受け入れており、滞在期間中に感じたことや想いをゼミ形式で生徒達に伝えるものです。
※昨年の東大出張ゼミ【インターン生:山口岳大。最後の授業】
THE OTHER STORY
東京大学インターン生の西尾さんがきてから約2週間。
これまで毎日、楽しいアクティビティを実施してくれました。
そんな甲斐あって、当日は7割以上の塾生が集合。
どんな授業をしてくれるかわくわくしていると、ついに授業がはじまりました!
最初にある物語の紹介から。
それは「3匹の子ぶたの本当の話」というもの。
おばあちゃんのためにケーキを作ろうとしたオオカミが、子ぶたの家に砂糖を借りにいったところ、子ぶたはまったく聞く耳も持たず、あろうことかオオカミのおばあちゃんの悪口を言ってのけたのです。それをきいたオオカミが怒り、家の外で暴れていたところ、家の中にいた子ぶたが警察に通報し、暴れているところを取り押さえられました。(作:ジョン・シェスカ)
まとめるとこんな感じです。
一般的な童話ではオオカミが悪人で子ぶたが善人です。
しかし、ここで紹介されたものは実はオオカミが善人で子ぶたが悪者であるというものでした。
お話をきいたところで早速ワークスタート!
今聞いた話のように童話の善人と悪人を入れ替えて話をみんなで作っていきました!
お題は以下の3つ。
・ジャックとマメの木
・おおかみ少年
・アリとキリギリス
各グループで元の話の善人と悪人はだれだったのか、なぜ悪人になってしまったのかを話し合い、どこで元の話から分岐をしていくのかを話し合いました。
話がかたまってきたところで、次の工程へ!
それぞれの話を4コマ~5コマの絵にしてもらいます!
思い思いに絵をかき、みんな完成!
そこから発表スタートです!
どのグループもとても面白いオリジナルストーリーを考えてくれました!
実はここからが今回のゼミの本番。
このワークを通じて、伝えたかったことは
『情報というものは見る人の価値観や考え方で簡単に変わってしまう』
つまり、世の中の情報にはすべて『バイアス』というものがかかってしまっているということです。
私たちが目や耳にするものはすべて『バイアス』がかかっており、生きている限り『バイアス』がかかっていない情報を手に入れることはほぼ不可能です。
例えばもともとの童話は非常に残酷で凄惨な表現が多いですが、読む子ども達のためにバイアスをかけて優しい表現にします。
また映画のでも英語から日本語にするときも言語や文化のバイアスがかかり、英語圏の文化を理解していないと分からない表現を無理やり日本語字幕にしたりもします。
ではこのバイアスがかかった世の中でどうすればいいのか?
それをインターン生の西尾さんは生徒達にアドバイスをしてくれました。
・いろいろな人とはなすこと
・知らないことがあれば調べてみよう
・新聞を読んでみよう
・いつもは借りない本を借りてみよう
見方や立場が変われば情報は変わる、だからこそ兎にも角にも、いろいろな情報を常日頃から吸収してほしい!
そう力強く生徒達に話していました。
そして最後に滞在期間中に英語に慣れ親しんでほしいと積極的に活動してきた西尾さんから生徒達へメッセージが。
「勉強や受験のための英語も大切だけど、言語というものはあくまでもコミュニケーションのためのツールです。英語が話せるとそれだけで今まで以上に多くの人とコミュニケーションが取れるようになります。この2週間で実施したアクティビティも実はどんどん難しくなってきていますが、みなさんはそれを楽しく笑いながらやってきました!じつは簡単なんです! 是非、コミュニケーションのツールとしての言語を勉強してみてください! 」